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コミュニティプログラム

地域にとどけるアートの種

せたがや文化財団の事業運営の特徴の一つは、「コミュニティプログラム」です。
地域における文化・芸術の普及や次世代へ向けた育成活動を積極的に行なっています。生活デザイン、舞台、音楽、美術、文学の分野で活動するせたがや文化財団ならではの、多彩な取り組みをご紹介します。


ボランティアスタッフの活躍が支える

2017/09/10更新

ボランティアスタッフの活躍が支える
                    <こんなに大きな飾りつけも>

世田谷アートタウン『三茶de大道芸』

「三軒茶屋の街を舞台にしよう」をコンセプトに繰り広げられる世田谷アートタウン『三茶de大道芸』は、今年20周年を迎え、今や秋の恒例フェスティバルです。2000年より多くの方がボランティアスタッフとして様々な役割で参加し、フェスティバルを支えています。

主な活動は、事前に行う“かざりつけ班”と“手芸班”、またフェスティバル当日にお手伝いいただく“当日スタッフ”の3つに分かれて行われます。
“かざりつけ班”では、三軒茶屋の街を「アートタウン」に変身させるため、どのような装飾を行おうか?というプラン出しから実際の制作、取り付けまでをボランティアスタッフが行っています。飾り付けを行うエリアによって商店街の個性が異なるので、実際に街を歩いてリサーチしたり、商店街の理事さんと相談したり、地域密着型の活動を行うのが特徴です。デザインや工作が得意な方もいれば、工作は苦手だけど三茶が好き、引っ越してきたばかりなので三茶をもっと知りたくて、などなど、色々な方が集まっています。
“手芸班”は、商店街に掲げられているフラッグを材料としたリサイクルグッズを作製するグループです。リサイクルグッズはフェスティバル当日に配布し、集まった寄付金を東日本大震災の被災地へと送ります。“かざりつけ班”がいくつかのエリアに分かれて活動しているのとは対照的に、同じ時間に同じ場所に集まって、皆でおしゃべりしながら作業をします。「エコ」や「被災地支援」を目的としながら、近所の方々が集まるコミュニティサロンのような役割を目指しています。
そして“当日スタッフ”は、パフォーマーの付き人や通訳、商店街の会場のお手伝い、フェイスペイント、写真撮影など、本当に沢山の役割に分かれていて、それぞれが自分の得意分野を活かしながら活躍しています。中でもパフォーマーの皆さんに人気の「マッサージコーナー」は、ボランティアスタッフからの提案で生まれました。

こういったボランティアさんたちの力によって、フェスティバルの街並みが賑やかで心温まるアートタウンに変身していっているのです。
実際に参加してくださった方からは「大人の文化祭みたいで楽しい」「色々な世代、立場の人と友達になれる」「今まで知らなかった三茶を発見できた」といった声を、毎年たくさんいただいています。

●ボランティアスタッフの募集は、7月上旬より公式ホームページなどでお知らせします。


古書と雑貨の蚤の市 セタブンマーケット

2017/09/01更新

古書と雑貨の蚤の市 セタブンマーケット
〈山〉や〈自然〉をテーマに

企画展「山へ!展」にあわせ、9月16日(土)・17日(日)開催

<写真は2016年の様子>

セタブンマーケットは、古書や雑貨のお店が文学館にやってくる“蚤の市”イベントです。毎回のテーマに合わせて個性豊かな店主たちがセレクトした本や、懐かしくて不思議な雑貨・家具・洋服・おいしいフードの販売などを行います。また、活版印刷やネイチャークラフトといったワークショップもあり、展覧会と合わせてまるまる1日を文学館で楽しめます。マーケットでも特に好評なのが「特別出品」で、編集者の鈴木芳雄さん、作家の吉本ばななさん、角田光代さんなど、文学館となじみの深い作家や編集者、アーティストから蒐集品などを出品いただき販売。毎回即完売してしまうほどです。このセタブンマーケットを通じて、本や作家との新たな出会いの場、文学を介した「人と人」「人と物」の交流の場になればと企画しています。3年目となる今年は9月16日(土)・17日(日)の2日間、企画展「山へ!展」にあわせ、〈山〉や〈自然〉をテーマに開催します。ご期待ください!


受け継がれるDream Jazz Band 精神

2015/07/21更新

受け継がれるDream Jazz Band 精神
11年目を迎えた「Dream Jazz Band Workshop」 

楽器の持ち方も知らない初心者を含む世田谷区立の中学生44名が参集、今年も「DreamJazzBand(通称:ドリバン)WorkShop」の開講式が4月に行われました。

 昨年、節目の10年記念コンサートを盛大に行い、迎えた11年目の今年、開講式で日野皓正校長は「我々講師たちにとって、ドリバンは宝物です。とにかくいろいろなことがありました。東日本大震災の東北の被災地に行って演奏したり、いろんな活動で方々に出て演奏してくれたり。そして、10年経って卒業生がいまだにサポートスタッフ(通称:サポスタ)として働いてくれている。(新入生に向かって)あなたたちが分からないことがあったら教えてくれたり、椅子を運んでくれたりするサポスタがたくさんいます。僕たちはその人たちを見ていて、よかったなぁ、こんなすごい人たちが生まれたんだと誇りに思っています」と挨拶しました。新入生を歓迎すると同時に、「ドリバンの宝」でもあるサポートスタッフの活動ぶりを日野校長は高く評価し、その伝統と心意気を新入生に語りかけました。

サポスタのメンバーは自らの意思で集まり活動しています。その基盤になるのは、どんな思いなのでしょうか。ドリバンでは、ジャズ演奏を学んだのはもちろん、それ以上に、彼らにとっての「宝物」を得たといいます。

例えば、「先生方からは、演奏する楽しさだけでなく、人のために何かをするという姿勢を見せていただきました。音楽を通して被災地の人たちに何が出来るかを考え、行動したことが私にとってとても良い経験になりました」(高2・女子)「私は話すのが苦手です。しかし、音楽を通して、自分の思いを伝えられるようになりました。それは、日野校長や講師の先生方が言う“演奏を楽しみに来てくれるお客様はもちろん、何か悲しいつらいことがあって来てくれた人にも楽しんで聞いていただく。様々な人の気持ちを胸に、音楽に自分の心を込めて伝える。音楽が上手いだけじゃ人を感動させられない”ということを学んだからです」(高2・女子)。音楽を通して得たのは、「思いを伝える」「人のために」という精神的な成長でした。こうした経験を積んで“ドリバン”から“サポスタ”へ。その根底にあるのは、「音楽のこと以外にも様々な事を教えてくれたドリバン”に恩返しをしたい」(高1・男子)という声に代表されるように「恩返し」です。

「現役時代に、先生方やサポスタの皆さんに支えていただいたので、そのことを今のメンバーにも伝えていきたい」(高2・女子)、「私が現役にときに親身に接してくれたことやDJBplus+(ドリバン卒業生バンド)として演奏する姿に憧れた。サポスタとしてドリバンのために仕事ができることが羨ましかった」(高2・女子)と、一様に自分たちをサポートしてくれた先輩の背中を見て、感謝と憧れに気持ちから自然にサポスタへの道を歩むようになったと言います。

そして、それぞれのこれからについて聞いてみました。「私は音楽を魔法のようだと思っています。大好きな曲を聴けば、自然と嫌な思いが吹き飛んで“また次に頑張ろう”と元気がもらえるからです。一日一日が大切な時間なので、ドリバンの経験を活かし将来に向かって全力で楽しんでいきたいです」(高2・女子)。「音楽は、言葉が通じない他の国に人でも、違う人種でも一緒に楽しむことが出来る。音楽は人と人を通じ合わせ、笑顔にする力を持っていると思う。ドリバンでは演奏のことだけでなく、考え方などいろいろなことを学んだ。このドリバンの精神を、他の場所でも伝えていき、役立てていきたい」(高1・男子)と、実に頼もしい声。まさに“音楽力”“ドリバン力”ここにありといえるでしょう。

8月16日(日)、ドリバンは約4か月のワークショップを経て、『日野皓正presents“JazzforKids”』内で「DreamJazzBand11thAnnualConcert」を行います。また、前日の「日野皓正QuintetLive」では、サポスタたちがDJBplus+として講師たちへの感謝の気持ちを込め、オープニングアクトをつとめます。この晴れ晴れしい舞台の裏には、こうした頼もしいサポスタの活躍があり、今年もまたドリバン精神が受け継がれてゆきます。

※主催:世田区教育委員会 企画制作:世田谷パブリックシアター  [写真撮影:牧野智晃]


世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部

2015/05/19更新

世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部

「演劇」を日常のなかに、あるいは「日常」を演劇にとりいれる

2月のある土曜日、世田谷パブリックシアターの稽古場に、学校も学年も様々な12人の中学生が集まり、「登場人物をつくる」というワークショップに取り組んでいました。ゲームのような自己紹介に始まり、ペアになって体を動かし、おしゃべりし、そして、この日のメイン、「登場人物をつくる」活動へと向かっていきました。

これは、2013年度から始まった中学生を対象としたワークショップ『世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部』でのひとコマ。 「学校に演劇部がない」、あるいは「違う部活に所属をしていて兼部ができない」。それでも「演劇をやりたい!」と思っている中学生たちが集まり、日常の生活では出会えない仲間と意見を交わし、 身体を動かしながら、そこから生まれるコミュニケーションをベースに演劇づくりをしています。

創部のきっかけは、当時演劇部のなかった、とある世田谷区立中学校の副校長先生が、部活で演劇をやりたいという生徒の要望を世田谷パブリックシアターに相談したことでした。
同じ頃、演劇部のある区立中学校からも「同じ教員が複数の部活の顧問を兼任していて十分な指導が難しい」などといった状態を聞いていた世田谷パブリックシアターは、これらを受けて区立中学校演劇部の活動支援を始めたのです。そしてこの支援をしていく中で、どうしても演劇部をつくれない学校があることや、演劇部に所属していなくても演劇に興味をもっている中学生が多くいることなど、様々な事情を知りました。 こうして、「学校個別の部活動」へ向けた支援から「演劇部であってもなくても、演劇に興味のある中学生たち全体」に向けた支援へとカタチを変え、『世田谷パブリックシアター演劇部中学生の部』となったのです。劇場が中学生に向けて「場所(稽古場)」と「演劇の専門性(スタッフ)」を提供し、ワークショップを通して中学生の今しかできない演劇をつくるサポートをしようという、公共劇場ならではの創造活動支援といえるでしょう。

もちろん、この演劇部は俳優養成所ではありませんし、そのための専門的なレッスンをするわけではありません。「台本が与えられ、それを読み、覚えて、舞台で表現する」という学校演劇のイメージとも異なります。ここでは、中学生の日常の生活のなかにある演劇的なものを探したり、自分や他者の言葉から演劇的な言葉をつむいだりしながら、演劇(的なもの)をつくっています。

舞台を観るのが好きだったり、演劇に興味のある中学生はもちろんですが、演劇をやったことがなくてもあまり演劇を観たことがなくても大丈夫。ふだんの生活のなかにあることが、すでに演劇づくりの一つの要素なのです。きのうまで全然知らなかった人といろんなことを話して、自分の思いを伝えたり、他人の気持ちを受け止めたりしながら、みんなでひとつの演劇をつくる。これって結構気持ちのいいものです。そんな体験を求めて、ぜひ『世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部』へアプローチをしてみてはいかがでしょうか。

演劇は日常にあふれています──。

『 世田谷パブリックシアター演劇部 中学生の部』は、1年間を第一期(5〜7月)、第二期(9〜11月)、第三期(1〜3月)に分けて実施しています。第一期は「演劇を構成する要素」、第三期は「中学生の興味・関心」をテーマに短期複数回のワークショップを、第二期では台本を用いずに参加者自身が考えて演劇作品をつくる、長期間のワークショップを実施しています。 これまでの第二期では、2013年度は古典『竹取物語』を自分たちの感覚で演劇作品にし、14年度は「お金」というテーマからオリジナルの物語『人類と金』をつくり、区立中学演劇部の発表会である世田谷区立中学校演劇発表会へエキシビションで参加、発表しました。

※これからの部員募集については、劇場ホームページやチラシをご覧ください。