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アートの輪

せたがやを彩るアート活動

芸術を特別なものと捉えるのではなく、日常の生活空間や身近な場所で楽しむ。
芸術を教育や福祉、環境や街づくりといった側面からも捉え、商店街や学校など地域とも連携していく。
そして、施設を飛び出し、世田谷から全国へ、更に世界へと発信する、独自の先進的な取り組みをご紹介します。


『Tribes トライブス』公演における世田谷パブリックシアターの新しい取り組みについて

2014/04/14更新

『Tribes トライブス』公演における世田谷パブリックシアターの新しい取り組みについて
作:ニーナレイン 翻訳・台本:木内宏昌 演出:熊林弘高 企画・制作:世田谷パブリックシアター   

2014年1月13日〜26日 新国立劇場小劇場  ≪撮影:細野晋司≫

タイトルの“Tribes”とは、ことば、血縁、宗教、慣習などを共有するコミュニティーとしての“種族”を意味しています。 耳の不自由な主人公・ビリーに初めてできた恋人シルビアもいずれ耳が聞こえなくなる運命を背負っています。シルビアに手話を習うことでビリーは世界を広げますが、家族間にはさざ波が立ち始めます。言葉が果たして万能なのかを問いかける作品です。 2010年、文化的にも福祉的にも先進的な取り組みを行う英国のロイヤル・コート劇場にて初演された本作は、主題を十分にリサーチし練り上げられたものでした。 本作を上演するにあたり、翻訳台本づくりや稽古にも聴覚障害者の方にご参加いただき、意見交換やワークショップを行いながら創作を進めました。また手話コーディネーターの米内山陽子さんを迎え、台本中の手話表現部分の翻訳、2回の手話通訳付き公演では舞台上で、手話の同時通訳をお願いしました。この他にも聴覚障害をお持ちの方には、台本の貸出し、チケット購入時のお手伝い、ホームページの映像に字幕を入れるなど観劇サポートを行いました。また手話通訳公演の当日は、観劇支援を行っているNPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークより手話通訳者の派遣を受け運営しました。

劇場にお越しになることに不慣れな方に対し、劇場がどのようなホスピタリティを提供するか、また観劇環境を整えることも、公共劇場の重要な使命だと考えています。今回このような協同作業が功を奏し、新たな取り組みを実現できたと考えています。

公演後のアンケートには、聴者と聴覚障害者が共に一つの作品を楽しむことができたという感想が多く寄せられました。今後も様々なお客様に劇場にお越しいただけるように、より快適な観劇環境づくりにつとめてまいります。


世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館

2014/03/14更新

世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
音広場「ビューティフルハミングバード地平の音色」の様子(2012年7月/出演:ビューティフルハミングバード、藤井寿光)

美術館で鑑賞以外の体験を!

美術館は、展覧会を鑑賞するだけの場所だと思われていませんか? 世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館は、洋画家・宮本三郎(1905〜1974)が1935年から亡くなる1974年まで居住したアトリエ兼住居跡地に、2004年4月に開設された美術館です。

ほかの2つの分館(向井潤吉アトリエ館、清川泰二記念ギャラリー)と当館が異なるのは、展示室(2階)に加え、1階にワークショップ、講演会、コンサートなど多岐にわたるプログラムを実施する講座室を設けているという点です。 それらは、開催中の展覧会に関連したもの、地域の年中行事から着想を得たものなどさまざまです。たとえば、学校が夏休みになる8月に行う「夏のオープンワークショップ」は、100円で誰でもその場で申し込んで創作活動ができるワークショップ。ここ数年は活躍中の若手アーティストを講師を迎え、当館オリジナルのプログラムを実施しています

また、近隣にお住まいの有志の方々による「宮本三郎記念美術館と地域の会」と当館の共催で実施しているプログラム「人ひろば」は、世田谷区奥沢界隈の方を講師にお招きする人気講座です。これまでも、料理研究家、元オリンピック選手、落語家、郷土史研究者の方など各方面に長じた方々が様々なお話をしてくださいました。 生活の中に豊かな彩りを添えるべく実施する当館のプログラムは、毎回異なります。ご興味のある方はぜひ、宮本三郎記念美術館のホームページをご覧になるか、美術館まで直接お問合せください。