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地域の物語ワークショップ2017 レポート

「地域の物語」とは、地域に暮らすさまざまな人々と向き合い、物語を掘り起しながら、従来の形にとらわれない演劇をつくりあげるワークショップです。世田谷パブリックシアターが開場した1997年から継続しています。2017年9月には、2016年度のコースを担当していた進行役たちが集まり、<女性編><男性編>コースの合同編を企画。<夏の終わりの夕涼み編>と題し、性自認が女性の方、男性の方、どちらでもない方など、いろいろな方が集まって、あらたな「生と性をめぐるささやかな冒険」を始めました。進行役のおひとり、花崎攝さんにご報告いただきます。


『生と性をめぐるささやかな冒険』<夏の終わりの夕涼み編>
2017年9月4日、7日、8日(全3回)
進行役:柏木陽、関根信一、花崎攝、山田珠美

文:シアタープラクティショナー花崎 攝

<夏の終わりの夕涼み編>はトイレットペーパー・アートで始まりました。トイレットペーパー・アートなんて、そんなジャンルがあるのかないのか定かではありませんが、思いついて初めてやってみたのです。今回のワークショップのテーマは「曲がり角」でした。参加者のみなさんに、どうやって「曲がり角」についてのイメージを膨らませ、「曲がり角」についてのエピソードを表現してもらうか?そうだ、手始めにこれまでの人生を思い出し、トイレットペーパーで自由に表現してもらったらどうだろうと思ったのがきっかけです。

人生は道に例えられます。トイレレットペーパーは長く、直線ですが、簡単に折り曲げたり、破いたり、切ったり、丸めたりすることもできます。作業が始まると、あっという間に予想をはるかに超える圧巻の光景が出現!稽古場中に参加者の人生を表すトイレットペーパー・アートが張り巡らされました!まさかこれほど参加者の方たちの創造力がはじけるとは!



そして2日目には、「曲り角」にまつわるエピソードを発表してもらいました。出産時の話あり、恋人との別れ、在日女性との結婚の話あり、親子関係もあればED治療の話あり、未来にやってくるかもしれない子どもへの手紙にホスピスの話。期せずして、ひとの一生にわたる出来事の数々がエピソードとして語られました。並行してダンスも踊りました。懐かしの「ジェンカ」です。私は永六輔作詞、坂本九歌の「レッツ・キス 頬よせて・・・」にはどうも苦手意識を持っていたのですが、なかにし礼詞、青山ミチ歌のヴァージョンは、パンチが効いていて媚びがなくカッコイイのです。振り付けをアレンジして、みんなで息を切らして踊りました。

さて、3日目。ささやかな稽古場発表をしました。2日目の発表のなかから、参加者にシーンにしたいエピソードを選んでもらい、チームを作り練習しました。どうしたらそのエピソードがよりよく伝わるか、食事の時間も惜しんでギリギリまで工夫されていた皆さんの姿が印象的でした。直前のお誘いだったにもかかわらずお客様にもお越しいただき、3日で作ったとは思えないなかなかの発表になりました。

正直なところ、私は合同編に少し不安を抱いていました。これまで、男性編と女性編は発表の時以外は別々にワークショップを重ねていました。合同編になってもこれまでのようにのびのびと表現できるだろうか?ヘテロの人もいれば、LGBTの人もいる。以前からのリピーターもいれば、今回初参加される方もいる。ギクシャクすることはないだろうか?ところが、始まってみると、それは全くの杞憂でした。もちろん合同編への参加を希望された方たちだったからという条件付きですが、これまでの積み重ねのなかで、セクシュアリティについて隠す必要のない場、初めてでも臆することなく表現できる場になってきている手応えを感じました。多様な人たちと一緒に作業できることはどんなに豊かなことか!とても有難く感じています。




●地域の物語2018「生と性をめぐるささやかな冒険」発表会
2018年3月18日(日) シアタートラム  出演:ワークショップ参加者
※詳細は決まり次第、世田谷パブリックシアターのホームページでお知らせします。


詳細はこちら
地域の物語ワークショップ2017 レポート

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